実子も里子も一緒に育て、その子たちが
里帰り出産もできる
ファミリーホームを作ること。
それは、血縁の有無に関係なく、
誰もが「ただいま」と言って
帰ってこられる場所を
作りたいという願いからはじまりました。
45歳という自分で定めた期限が迫る中、
私はその夢に向かって
一歩を踏み出すことを決意しました。
2025年1月15日、鹿児島県鹿屋市輝北町に
「米重さん家(げー)」が誕生。
私たちは今、子どもたちと共に、
新しい「家族」のかたちを育んでいます。

子どもたちの声に耳を傾ける

子どもたちの声に耳を傾ける
2024年(令和6年)の児童福祉法改正により、子どもたちの権利擁護(アドボカシー)が明文化されました。この改正は、子どもたちの声により耳を傾け、その意見を尊重することの重要性を示しています。
私たちは、この法改正の精神を大切にしています。子どもたち一人ひとりの意見に耳を傾け、「全てが叶うとは約束できないけれど、希望を言ってみて」と問いかけることから始めます。それは、子どもたち自身が自分の人生の主人公となるための、大切な一歩だと考えているからです。
親権者の方々へ
支援を求める・
支援を受け入れる勇気について
子育ての困難さに直面したとき、それを認識し、支援を求める行動を選択することは、とても勇気のいる決断です。しかし、その決断は、子どもの未来と親権者ご自身の未来のために、とても大切な一歩となります。
親子関係が破綻してからの強制的な行政の介入ではなく、養育の困難さを感じた段階で支援を求めることで、より良い選択肢が広がります。時には「一緒には暮らさない」という選択が、親子にとって最善の道となることもあります。
行政職員などの支援者から提示された支援策が、自身の希望に沿わないという現実にぶつかった時、問題から目を背けるのではなく、支援策に耳を傾けないという選択肢をするのではなく、その支援を受け入れるという勇気を持って欲しいと願っています。
しっかりと預けるということ
親権者の方々には、「しっかりと預けていただきたい」と願っています。それは、単に子どもを施設に預けるということではありません。子どもの成長を共に見守り、それぞれの立場で支え合っていくという意味です。
ご自身で決断し、子どもの養育を託すという選択は、決して後ろ向きな決断ではありません。それは、親子の新しい関係を築くための、前向きな一歩となると信じています。
私たちは、可能な限り親子再統合を目指します。しかし、それは慎重に、そして子どもの最善の利益を第一に考えながら進めていく必要があります。
時には、新たな里親さんとの出会いが、子どもにとってより良い選択となることもあります。特に幼少期の子どもたちの場合、特別養子縁組を視野に入れた支援も行っています。
未来への架け橋として
私たちは、可能な限り親子再統合を目指します。しかし、それは慎重に、そして子どもの最善の利益を第一に考えながら進めていく必要があります。
時には、新たな里親さんとの出会いが、子どもにとってより良い選択となることもあります。特に幼少期の子どもたちの場合、特別養子縁組を視野に入れた支援も行っています。
私たちは、子どもを中心に据えた社会づくりの一翼を担いたいと考えています。それは、子どもの権利が守られ、一人ひとりの声が尊重される社会。そして、血縁の有無にかかわらず、子どもたちが安心して育つことができる社会へと心から願っています。
米重さん家のお父さん&お母さん

代表(里母)挨拶メッセージ
「この子ら『に』世の光を、ではなく、この子ら『を』世の光に」
この言葉は、糸賀一雄(近江学園:知的障がい児教育の父と言われる人)先生の言葉です。
私たちが行う実践は小さき歩みの1つですが、可哀想な子ども達だから助けてあげよう…ではなくて、不遇な環境に置かれている子ども達であっても、大きな夢を持って羽ばたける世の中にしていきたい…と願い、行動しています。
皆さんも、未来を担う子どもたちを応援してください。
法的根拠
児童福祉法(平成28年改正)の総則には、以下のように明記されています:
「全て児童は、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する。」
この理念のもと、私たちは以下の事項を特に重視しています:
- 児童の意見聴取等の仕組みの整備
- 児童の意見・意向を勘案した支援の提供
- 委託児童の権利擁護に向けた必要な環境整備