5月15日(木)視察団3号:ワーカーズコープの皆さんが視察に来て下さいました。
「労働者協同組合法」って、ご存じですか? 私は何かと不勉強で、視察に来て頂いた皆さんから教えてもらいました。
地域の皆で意見を出しって、助け合いながら、地域社会の課題を解決していくことを目的とした新しい法人制度(令和4年10月制度創設)です。…と県政かわら版(2025年2月号Vol.190)に載っていました。
児童の社会的養護に関心の高い方々で、福岡県で里親をされている方も視察に来られました。未来は、「法人として」ファミリーホームを開設したい…とお話しくださいました。
私は、ファミリーホームの「法人運営」には、少々否定的な考えを持っていました。
労働基準法の順守は大事だし、8時間労働を守ることも大事です、でもそれは、「施設の縮小版」なのであって、ファミリーホームとはちょっと異なるのではないかな…と思う所があって、率直に思うがままを言ってみました。
また、事業継続は大事なのだけど、事業継続が主になって家庭が「おろそか」というか、「二番手」扱いになるのが、『なんか違う気がするんです…』と、質問文になっていない疑問を問いかけてみました。私が、自分の娘たちにファミリーホームを継続して欲しいと「1μ(1ミクロン)も思っていない」ともお伝えしてみました。
九州事業本部長さんから、私の考えも理解できるところが多々あれど、地域の中で課題を解決しながら生活の糧を得ていく一方法として、「労働者組合法」があって、個人では責任が重たくなり過ぎる解決したい課題に取り組める「法人」格を持つことで、出来ることや未来が変わると思います…と丁寧にレクチャーしてもらいました。
ファミリーホームの制度の事もよく理解されていて、「ファミリーホームをやりたいと思う組合が要るからそこの視察です」「彼女なくしてこの計画は無いのですよ」との発言に、率直に羨ましいな…と思いました。
私事だけど、開設したものの委託が来ない中で、未来が見えにくくなり(それは不安が募るから)、事業返済などの現実に押しつぶされる未来が恐ろしくて、そんな時に個人事業主としてではなく、法人としてのサポートがあると心強いだろうな…としみじみと思って、「労働者組合法」について、今後はちょっとアンテナを貼ろう…と思っています。
福岡市は、全国1位の里親普及率です。鹿児島は下から数えた方が早い…。
「わざわざ、見に来る『価値』がありますかね? …委託児童も居ないのです」とお話しいただいた時には尻込みしていましたが、視察に来られてみたら、私の方が色々教えてもらう…そんな今回の視察でした。
桜島の灰が降って、私は「嫌だな~」と思ってしまいましたが、福岡から来られた皆さんは、珍しくて喜んで(?)いました。