雅楽をエンジョイ

5月17日(土)いつもお世話になっている、大円寺(浄土真宗本願寺派/光明こども園)でイベントがありました。

鹿屋市輝北町は超過疎地です、田舎です。
自然豊かな環境を「良い」と感じるのか、「不便だ」と感じるのかは、受け手の印象に寄る…と思います。
日本なので、人が暮らしていくのには十分なインフラは整っている…のですが、『文化』とか『エンターテインメント』を欲するには、残念だけど「…無いな」と思う場所です。

イベントの主催者でもある三島住職が、「自分が小さい頃、輝北は田舎だから『音楽』とか『文化』に触れる機会が少なくて、残念だな(嫌だな…)と思っていました。大人になったら、子ども達に『輝北でも』音楽や文化に触れる機会を作りたいな…と思い、お寺も身近に感じてもらいたい思いから、このイベントをしています…」と挨拶がありました。
立派だな…と思います。
多くの協力者を経て、出店の多いマルシェになっていました。「大円寺」法被(はっぴ)を着ていた大人が、とてもカッコ良く見えました。
コーヒー、パン、お惣菜、野菜販売、ピザのキッチンカー、金魚すくい(じゃなくて)⇒トマトすくい、蓮の花作りワークショップなど、子ども達が楽しめる工夫が沢山ありました。
イベント運営は大変だろうと思いますが、長く続いて欲しい…です。

雅楽をはじめて「生演奏」で聴きました。
音の良し悪しは、音楽に疎いので正直良く分かりません。
演奏者は皆さん「どこかのお寺のお坊さん」です。楽器の解説もしてくれました。楽器の名前も、その時は「へぇ~」と感慨深げに覚えていたのだけど、今はすっかり忘れています。
世界最古のオーケストラと言われている雅楽…、清少納言の枕草子にも出てくる雅楽…、とかの説明だけを「ボンヤリ」と記憶しています。私でこれだけだから、一緒に聴きに行った娘たちは、多分「さっぱり」分からないだろう…と思います。
でも、こういう経験がとっても大事だと思います。

親子で一緒に、音楽を楽しんだ…という経験。
私自身は、子ども時代に「親と一緒に」文化を楽しんだ経験は「多分無い」「ほぼ無い」です。だからそこ、今、子どもと一緒に行けることを「豊かだな」と思います。